前裁郷(読み)せんざいごう

日本歴史地名大系 「前裁郷」の解説

前裁郷
せんざいごう

岩松いわまつ千歳せんざいに名を残す新田庄内の郷。千歳・千裁とも記される。嘉応二年(一一七〇)の新田庄田畠在家目録写(正木文書)には「せんさいの郷 田一町三反五たい 畠三丁四反廿たい 在家四う」とある。元久二年(一二〇五)八月当郷地頭職は新田本宗家の義兼に安堵され(「源実朝下文写」正木文書)、のち義兼から嫡孫時兼へ譲られた(建保三年三月二二日「将軍家政所下文写」同文書)。時兼は岩松を名乗り、以後時兼の子経兼から政経へと岩松嫡流に相伝された(弘安元年一〇月三日「岩松経兼譲状写」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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