加茂桐簞笥(読み)かもきりたんす

事典 日本の地域ブランド・名産品 「加茂桐簞笥」の解説

加茂桐簞笥[木工]
かもきりたんす

北陸甲信越地方、新潟県の地域ブランド。
加茂地域に由来する製法により新潟県加茂地域で生産された桐製のたんす。古くから加茂市では天然桐が豊富に存在して、容易に入手することができた。桐材の特性をいかした衣類などの保管保存用の箱物が指物師によりつくられ始めた。その後、19世紀初めに大工が製作した箪笥が加茂桐簞笥の始まりと伝えられている。昭和初期に矢車塗装が開発されて、現在のデザインが完成した。全国有数の桐簞笥の生産地となっている。1976(昭和51)年12月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2008(平成20)年6月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5140633号。地域団体商標の権利者は、加茂簞笥協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

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