労働官僚(読み)ろうどうかんりょう(英語表記)labour bureaucrat

日本大百科全書(ニッポニカ) 「労働官僚」の意味・わかりやすい解説

労働官僚
ろうどうかんりょう
labour bureaucrat

労働組合、政党その他の労働者関係の諸機関の内部で指導的地位にありながら、労働者大衆から分離し、官僚化し、日和見(ひよりみ)主義的路線をとる幹部をさす。

[富沢賢治]

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改訂新版 世界大百科事典 「労働官僚」の意味・わかりやすい解説

労働官僚 (ろうどうかんりょう)

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世界大百科事典(旧版)内の労働官僚の言及

【労働貴族】より

…F.エンゲルスが著書《イギリスにおける労働者階級の状態》1892年版の序文で,当時クラフト・ユニオンを組織し,排他的な手段によって職業ごとの利益を追求していた熟練労働者を非難してこのように呼んだことから,大衆的労働運動を主張していた人々の間でこの言葉が普及した。20世紀に入って労働組合が大衆化し,組織規模が巨大化するにともなって,労働組合役員が固定的な層になると,これを批判して労働官僚と呼ぶ例があらわれたが,ほぼ同じ意味で使われている。第1次大戦から1935年までコミンテルンが社会民主主義を社会ファシズムと規定して対立した際にその理論を構成する概念として多用されたが,統一戦線思想の成立によって理論的用語としては使われなくなった。…

※「労働官僚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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