労働総同盟(読み)ろうどうそうどうめい(英語表記)Confédération Générale du Travail

旺文社世界史事典 三訂版 「労働総同盟」の解説

労働総同盟
ろうどうそうどうめい
Confédération Générale du Travail

フランス最大の労働組合連合体。略称CGT
1895年設立。サンディカリスム原則とし,ゼネストによる資本主義打倒を唱えたが,第一次世界大戦に協力。これに不満の革命派は1922年統一労働総同盟(CGTU)を結成し,共産党指導を受けた。人民戦線運動の高まりとともに,1936年両組織は合同し,新CGTは500万を組織した。第二次世界大戦中,共産党の影響下に対独レジスタンス運動の中心となり,フランス解放に成功した。1947年,共産党の指導下にはいったため社会党系幹部は脱退したが,フランス最大の労働組合組織で,現在,世界労働組合連盟に加盟している。

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改訂新版 世界大百科事典 「労働総同盟」の意味・わかりやすい解説

労働総同盟 (ろうどうそうどうめい)

CGT(セージェーテー)

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世界大百科事典(旧版)内の労働総同盟の言及

【CGT】より

…労働総同盟Confédération générale du travailの略称。フランス労働総同盟と訳されることも多い。…

【労働会議所】より

…産業別労働組合と違って,さまざまな業種の労働者を含んだ地域的結合に基づく組織として,地域ごとの政治,経済,社会に密着した運動を進めたのが特徴で,20世紀初頭には産業別組合より高い組織率を示していた。1906年諸種の労働組合が結集した全国組織として労働総同盟(CGL)が結成されるが,労働会議所の中には中央に指導権を集中したこの組織に反発するものもあり,また革命的サンディカリストが労働会議所に拠点を求める傾向もみられた。第1次大戦直後,物価高騰に反対する民衆運動が活発となったが,この運動の中心となったのは労働会議所であった。…

※「労働総同盟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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