匂い出ず(読み)においいず

精選版 日本国語大辞典 「匂い出ず」の意味・読み・例文・類語

におい‐い・ずにほひいづ【匂出】

  1. 〘 自動詞 ダ下二段活用 〙
  2. 美しい色が表に現われ出る。また、はなやかさが出てくる。
    1. [初出の実例]「紅(くれなゐ)濃染(こぞめ)の衣を下に着ば人の見らくに仁宝比将出(ニホヒいでむ)かも」(出典万葉集(8C後)一一・二八二八)
  3. 匂いがあたりにただよう。
    1. [初出の実例]「たき物のかの、えもいはず香ばしく、ひややかに、にほひいでたるかをかぐに」(出典:古本説話集(1130頃か)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android