化学研摩(読み)かがくけんま(その他表記)chemical polishing

日本大百科全書(ニッポニカ) 「化学研摩」の意味・わかりやすい解説

化学研摩
かがくけんま
chemical polishing

研摩液の化学的溶解作用によって金属表面の平滑化と光沢化とを同時に達成する研摩方法。研摩液は通常強い酸と酸化剤とから構成される。たとえば、銅の化学研摩には硫酸硝酸‐塩酸系溶液、炭素鋼にはフッ酸‐硝酸系溶液、ステンレス鋼には縮合リン酸‐硫酸‐塩化第一スズ‐硫酸第一鉄‐硝酸マンガン系溶液、アルミニウムにはリン酸‐硝酸系溶液などを用いる。溶液中の硝酸は研摩中に分解し、有害な亜硝酸ガスを発生するので注意を要する。化学研摩の機構は電解研摩のそれとほとんど同じと考えられている。すなわち、研摩時の金属表面には薄い固体皮膜層と比較的厚い粘液層とが存在し、この二つの層を通して溶解が行われることによって、金属表面の幾何学的あるいは結晶学的不均一に由来する溶解速度の差が調整される。固体皮膜層は光沢化に、粘液層は平滑化に寄与するといわれている。

[杉本克久]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

乞巧奠〈公事十二ケ月絵巻〉〘 名詞 〙 陰暦七月七日の行事。乞巧は技工、芸能の上達を願う祭。もと中国の行事であるが、日本でも奈良時代以来、宮中の節会(せちえ)としてとり入れられ、在来の棚機津女(たなば...

乞巧奠の用語解説を読む