日本大百科全書(ニッポニカ) 「化粧せっけん」の意味・わかりやすい解説
化粧せっけん
けしょうせっけん
toilet soap
皮膚の洗浄を目的につくられた、洗顔、手洗い、浴用のせっけんをいう。成分はせっけん分(高級脂肪酸のアルカリ金属塩)、水分がほとんどで、ほかに添加剤として香料、色素、酸化チタンなどが少量添加されている。製法には、せっけん生地を枠の中に流し込んで冷却固化後、切断する枠練りせっけん(主として浴用)と、生地を急冷固化後機械で練り上げる機械練りせっけん(主として化粧用)とがある。せっけんのアルカリ性を抑制し、皮膚を保護するように、ラノリン、コールドクリーム、各種脂肪酸類、グリコール類、シリコン等を添加した過脂肪せっけんや、グリセリンや糖を多くして透明化した透明せっけん、殺菌剤を配合した殺菌せっけん、脱臭せっけんなどもある。
[篠塚則子]
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