北仲通(読み)きたなかどおり

日本歴史地名大系 「北仲通」の解説

北仲通
きたなかどおり

[現在地名]中区北仲通一―六丁目

元浜もとはま町とほん町の間の町。安政六年(一八五九)横浜開港に際し設置され、道幅三間、当初は二―五丁目までであった。明治四年(一八七一)町名改称のさい一丁目と六丁目を新設した(「横浜町割図」保土ヶ谷宿本陣記録文書)。海岸に近い通りであるところから海運土木・建設関係を業とするものが多かった。「珍事五ヶ国横浜はなし」によれば二丁目に芝居小屋下田座、三丁目に植木屋茂介・湯屋松のゆ、五丁目に茶商江一屋宗次郎・左官吉五郎・材木屋宝田屋茂兵衛・石炭屋明石屋があったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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