北向薬師堂(読み)きたむきやくしどう

日本歴史地名大系 「北向薬師堂」の解説

北向薬師堂
きたむきやくしどう

[現在地名]安達町油井

北向集落の西方丘陵頂部にあり、人肌薬師堂ともよばれる。南東五〇〇メートルほどの阿武隈川対岸の二本松市安達ヶ原には、白真弓山観世かんぜ寺および黒塚くろづかがある。杉田組村々并六町大概書(二本松市史)に「往古人肌薬師とも申別当油井町医王院」と書上げられている。現在の薬師堂は延宝二年(一六七四)に再建された二間四方の宝形造で、内厨子に像高一三センチの木造薬師如来坐像、外厨子に日光・月光両菩薩および十二神将を納める。薬師堂境内に「読誦法華経一千部之処」碑があり、側面に「享保十年乙巳弘誓山薬師別当本山修験権大僧都医王院祐慶法印」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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