北篠崎村(読み)きたしのざきむら

日本歴史地名大系 「北篠崎村」の解説

北篠崎村
きたしのざきむら

[現在地名]加須市北篠崎

西は多門寺たもんじ村、北は手子堀てこぼり川を境とし、南はあいの川を境に南篠崎村と対する。永禄三年(一五六〇)以前の一二月二七日付足利晴氏判物(鷲宮神社文書)に「太田之庄篠崎之郷」とみえ、同地は古河公方足利晴氏により鷲宮わしのみや神社(現鷲宮町)に寄進されている。また、年欠五月三日の鷲宮神領書上(旧鷲宮神社文書)にも「卅八貫文 篠崎」とあり、「此物成永銭夏秋四十八貫 但是も年ニより申候」と注記される。文禄四年(一五九五)八月の同社修復に伴う棟札には神領のうちに「篠崎並尺子木北篠崎」とあり、「北篠崎」がみえるが、慶長一七年(一六一二)の関東八州真言宗連判留書案(醍醐寺文書)では「大田庄篠崎」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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