南篠崎村(読み)みなみしのざきむら

日本歴史地名大系 「南篠崎村」の解説

南篠崎村
みなみしのざきむら

[現在地名]加須市南篠崎

北はあいの川を境に多門寺たもんじ村・北篠崎村北大桑きたおおくわ(現大利根町)と対する。中世は北篠崎村とともに「太田之庄篠崎之郷」、さらに鷲宮わしのみや神社(現鷲宮町)領篠崎に含まれたと考えられる。羽生はにゆう領に所属(風土記稿)。田園簿によれば田高三九〇石余・畑高六〇九石余、旗本阿部・富永の二家の相給。国立史料館本元禄郷帳では同じ二家領と普門ふもん寺領。「風土記稿」成立時も同様で、同書によれば普門寺領は慶安二年(一六四九)朱印寺領一五石を与えられたのが始まり。旧高旧領取調帳でも変わらず、幕末まで二家領で続いたとみられる。天保九年(一八三八)の家数一二三・人数六四七(「騎西町場組合諸商渡世取調書」玉敷神社文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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