…こうした立花の盛行期には多くの立花師たちが輩出し,大住院以信,高田安立坊周玉,桑原富春軒仙渓など専好の門人たちが活躍した。出版活動としての立花の教導書の刊行や立花図の作品集的刊行も多く,十一屋太右衛門による《立花(りつか)大全》や,富春軒による《立華時勢粧(りつかいまようすがた)》をはじめ,立花愛好者たちの需要にこたえた刊本が数多く出版されている。立花は巨大化し元禄期の立花師,藤掛似水,猪飼三枝による南都大仏殿の開眼供養における献花は,松一色による対瓶の大立花で,高さ12mに及ぶものであったと記録される。…
…3巻本で,各巻ともはじめに目次がついている。著者は十一屋太右衛門(じゆういちやたえもん)という説もあるが確証なはく,ただ立花師ということはたしかである。上巻は抛入花の起源と特色について述べる。…
…5冊(5巻)。著者は記されていないが,《増補正風体立花大全》(1696)によれば,2代池坊専好の弟子の十一屋太右衛門である。専好によって大成された模範的な立花様式の普及をめざして,はじめて立花と〈砂の物〉の技法を,系統的に理論づけたものである。…
※「十一屋太右衛門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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