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十一屋太右衛門 じゅういちや たえもん

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

十一屋太右衛門 じゅういちや-たえもん

?-? 江戸時代前期の華道家。
2代池坊専好にまなび,天和(てんな)3年(1683)師の理論を体系だてた「古今立花大全」,貞享(じょうきょう)元年抛入(なげいれ)花の手引き書抛入花伝書」を刊行。作品は「六角堂池坊並門弟立花砂之物図」に収録されている。姓は河井。号は道玄

出典|講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて | 情報 凡例

朝日日本歴史人物事典の解説

十一屋太右衛門

生年:生没年不詳
江戸前期の立花者。本姓川合,名乗りは道玄。14代池坊専好の弟子で,16代池坊専養の後見を務めたといわれる。猪飼三左衛門編『立花図并砂物』(1673)は初心者の手本として重宝され版を重ねた本だが,これに花形絵8図が収められている。『古今立花大全』(1683)と『抛入花伝書』(1684)は太右衛門の編著作といわれる。前者は主に師専好の著作を祖述した本文に専好,安立坊周玉,十一屋弥兵衛(兄),伊東八左衛門らの花形絵を加えたものだが,池坊家伝として「他見有間敷」奥義をあえて公開したことにより,以後の花書刊行の契機となった。<参考文献>西山松之助『近世芸道論』(日本思想体系61)

(岡田幸三)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について | 情報

世界大百科事典内の十一屋太右衛門の言及

【いけばな】より

…こうした立花の盛行期には多くの立花師たちが輩出し,大住院以信,高田安立坊周玉,桑原富春軒仙渓など専好の門人たちが活躍した。出版活動としての立花の教導書の刊行や立花図の作品集的刊行も多く,十一屋太右衛門による《立花(りつか)大全》や,富春軒による《立華時勢粧(りつかいまようすがた)》をはじめ,立花愛好者たちの需要にこたえた刊本が数多く出版されている。立花は巨大化し元禄期の立花師,藤掛似水,猪飼三枝による南都大仏殿の開眼供養における献花は,松一色による対瓶の大立花で,高さ12mに及ぶものであったと記録される。…

【抛入花伝書】より

…3巻本で,各巻ともはじめに目次がついている。著者は十一屋太右衛門(じゆういちやたえもん)という説もあるが確証なはく,ただ立花師ということはたしかである。上巻は抛入花の起源と特色について述べる。…

【立花大全】より

…5冊(5巻)。著者は記されていないが,《増補正風体立花大全》(1696)によれば,2代池坊専好の弟子の十一屋太右衛門である。専好によって大成された模範的な立花様式の普及をめざして,はじめて立花と〈砂の物〉の技法を,系統的に理論づけたものである。…

※「十一屋太右衛門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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