天和(読み)てんな

日本の元号がわかる事典「天和」の解説

てんな【天和】

日本の元号(年号)。江戸時の1681年から1684年まで、霊元(れいげん)天皇の代の元号。前元号は延宝(えんぽう)。次元号は貞享(じょうきょう)。1681年(延宝9)9月29日改元。1681年は天命が改まる年(王朝が交代する革命の年)とされる辛酉(しんゆう)にあたることから、辛酉革命を理由として改元が行われた(革年改元)。『尚書(しょうしょ)』『前漢書』『後漢書』を出典とする命名。天和年間の江戸幕府の将軍は徳川綱吉(つなよし)(5代)。綱吉は天和改元の前年の1680年(延宝8)、継嗣がない兄の第4代将軍徳川家綱(いえつな)の養嗣子となり、家綱が病死したため第5代将軍に就任した。綱吉は、大老酒井忠清(ただきよ)を廃し堀田正俊(ほったまさとし)を大老に登用、戦国時代の気風の残る幕政を改革して文治政治を推進した(天和の治)。1682年(天和2)12月28日、江戸に大火があった(天和の大火)。この火災後、江戸本郷の八百屋の娘お七は避難先の寺小姓と恋仲になり、寺を引き払った後も小姓に会いたいという一心で、放火を行ったという。翌年、捕縛され火刑に処される。「八百屋お七」は井原西鶴(さいかく)の『好色五人女』に取り上げられ、その後、さまざまな作品のモチーフとなった。◇「てんわ」とも読む。

てんわ【天和】

⇒天和(てんな)

出典 講談社日本の元号がわかる事典について 情報

精選版 日本国語大辞典「天和」の解説

てんな テンワ【天和】

(「てんわ」の連声) 江戸時代、霊元天皇の代の年号。延宝九年(一六八一)九月二九日、辛酉革命により改元、天和四年(一六八四)二月二一日に貞享元年となる。将軍は五代徳川綱吉。出典は「後漢書‐桓帝紀」の「天人協和、万国咸寧」。

テン‐ホー【天和】

〘名〙 (中国語から) マージャンの役満貫の一つ。親が配牌(ハイパイ)のままで上がりとなった形。

てんわ【天和】

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デジタル大辞泉「天和」の解説

てんな〔テンワ〕【天和】

《「てんわ」の連声れんじょう》江戸前期、霊元天皇の時の年号。1681年9月29日〜1684年2月21日。

テンホー【天和】

《〈中国語〉》マージャンの役満貫の一。親が配牌のまま上がること。

てんわ【天和】

中華人民共和国の大型宇宙ステーションの基幹モジュール。2021年4月に長征5号Bロケットにより、中国宇宙ステーション最初のモジュールとして打ち上げられた。全長16.6メートル、直径4.2メートルの円筒状で、重量22.5トン。ステーション全体の制御を担い、宇宙飛行士の居住スペースをもつ。ティエンフー。

てんわ【天和】

てんな(天和)

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