十返の花(読み)とかえりのはな

精選版 日本国語大辞典 「十返の花」の意味・読み・例文・類語

とかえり【十返】 の 花(はな)

  1. 千年を経て松に咲く花。転じて、松の花。また、長い年月を祝うことばとして用いる。とかえりばな。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「松が枝にかかるよりはや十かへりの花とぞさける春の藤浪〈足利義満〉」(出典:新後拾遺和歌集(1383‐84)春下・一五二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android