千合谷村(読み)せんごだにむら

日本歴史地名大系 「千合谷村」の解説

千合谷村
せんごだにむら

[現在地名]武生市千合谷町

天王てんのう川最上流部の小谷にあり、西方の山を越せば米浦こめのうら(現丹生郡越前町)の海岸に達する。中世山干飯やまかれい保に含まれた地。永禄一一年(一五六八)一一月の立神吉藤の買徳目録(山本家文書)に「山干飯千合谷村在家名」と村名がみえる。慶長三年(一五九八)九月の越前府中郡在々高目録に高一一三・五一六石、先高一三六石余とあって珍しく検地後に二三石余の減となっている。貞享三年(一六八六)福井藩領から幕府領となり、元禄一〇年(一六九七)高森藩領、正徳二年(一七一二)頃、再び幕府領になった。元禄一六年一二月の村々大差出帳樫津組(田中家蔵)によれば、田方四町五反二畝一二歩・九四石余、畑方二町七畝二一歩・一九石余、家数二七(うち本百姓八・水呑一九)・人数一二九(うち男七五・女五四)、牛五疋。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android