二階堂(読み)にかいどう

精選版 日本国語大辞典 「二階堂」の意味・読み・例文・類語

にかい‐どう‥ダウ【二階堂】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 二階建ての堂。二階造りの仏堂
    1. [初出の実例]「彼梵閣等、並宇之中、有二階堂。号大長寿殿」(出典吾妻鏡‐文治五年(1189)一二月九日)
  2. [ 2 ]
    1. [ 一 ] 神奈川県鎌倉市にあった永福寺別称
    2. [ 二 ] 神奈川県鎌倉市の地名源頼朝が建立した永福寺があった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「二階堂」の意味・わかりやすい解説

二階堂
にかいどう

神奈川県南東部,鎌倉市東部の地区。地名は源頼朝が文治5 (1189) 年築造した永福 (ようふく) 寺二階堂に由来。永福寺は戦乱で焼失したが,大伽藍を偲ばせる礎石などが残り,史跡として指定されている。鎌倉観光の一中心で,多数の仏像で知られる覚園寺 (かくおんじ境内は史跡) ,関東公方足利氏の墓所瑞泉寺 (境内は史跡,庭園名勝) ,行基が開いたと伝えられる杉本寺護良親王をまつる鎌倉宮などがある。南に接する浄明寺地区には鎌倉五山の1つ浄妙寺 (境内は史跡) がある。一帯は静かな住宅地。

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