千田新田(読み)せんだしんでん

日本歴史地名大系 「千田新田」の解説

千田新田
せんだしんでん

[現在地名]江東区千田・千石せんごく一―三丁目

よこ(大横川)の東に位置し、北は八右衛門はちえもん新田・海辺うみべ新田、西は永代えいたい新田。もとは十万坪じゆうまんつぼ築地といわれた地で、享保八年(一七二三)町人の近江屋庄兵衛・井籠屋万蔵がここを新田開発する旨を願上げ、同一〇年近江屋の姓をとって千田新田と名付けられた。同一二年検地をうけている。明和五年(一七六八)に七町二反余の土地が上野安中藩板倉家抱地となり、天明元年(一七八一)には薩摩鹿児島藩松平(島津)家に譲られる。また別の四町二反余の土地が安永九年(一七八〇)に同藩抱地となったが、いずれも寛政八年(一七九六)三卿の一橋抱地となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報