日本歴史地名大系 「南郷往還」の解説 南郷往還なんごうおうかん 熊本県:阿蘇郡南郷往還熊本から南郷谷を通り宮崎県西臼杵(にしうすき)郡高千穂(たかちほ)町へ至る近世の主街道の一つ。現熊本市の長六(ちようろく)橋を起点とし、九品寺(くほんじ)・大江(おおえ)・保田窪(ほたくぼ)を通り、長嶺(ながみね)・神園(こうぞの)を経て菊池郡菊陽(きくよう)町では豊後街道の南側を通り道明(どうみよう)から上益城(かみましき)郡益城町に入る。そこから東へ向かい阿蘇外輪山へ達し、西原(にしはら)村万徳(まんとく)・風当(かざて)・大切畑(おおぎりはた)を登り、俵(たわら)山(一〇九四・九メートル)の北側扇(おうぎ)ノ坂から七曲(ななまがり)峠を越えて久木野(くぎの)村河陰(かいん)に至り、南郷谷へ下る。さらに白川左岸、南郷谷の南縁沿いに東方へ向かい、久木野村久石(ひさいし)、白水(はくすい)村を経て高森(たかもり)町へ至る。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by