単座配位子(読み)タンザハイイシ

デジタル大辞泉 「単座配位子」の意味・読み・例文・類語

たんざ‐はいいし〔‐ハイヰシ〕【単座配位子】

配位子うち一つ配位部位をもつもの。一般的に単座配位子よりも二つ以上の配位部位をもつ多座配位子の方が化学的に安定である。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「単座配位子」の解説

単座配位子
タンザハイイシ
monodentate ligand

金属イオンと1個の原子で結合する配位子をいう.たとえば,NH3,H2O,CN,CO,NCSなど.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の単座配位子の言及

【錯体】より

…ウェルナーの研究室で1911‐12年に研究した柴田雄次が帰国後,錯体の吸収スペクトルを系統的に研究したのが日本における錯体化学の始まりである。 配位子には配位原子を1個だけしかもっていないもの(単座配位子あるいは一座配位子)と,複数個もつもの(多座配位子)とがある(錯体中での配位原子の位置を配位座とよぶ。〈座〉はこれからきている)。…

※「単座配位子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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