博雅三位(読み)ハクガノサンミ

デジタル大辞泉 「博雅三位」の意味・読み・例文・類語

はくが‐の‐さんみ〔‐サンヰ〕【博雅三位】

源博雅みなもとのひろまさ異称。従三位であったところからいう。

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精選版 日本国語大辞典 「博雅三位」の意味・読み・例文・類語

はくが‐の‐さんみ【博雅三位】

  1. 平安中期の公卿源博雅(みなもとのひろまさ)の異称。博雅
    1. [初出の実例]「博雅三位会坂目暗に琵琶習事被知乎如何」(出典江談抄(1111頃)三)

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世界大百科事典(旧版)内の博雅三位の言及

【海道下り】より

…四宮河原(しのみやがわら)を通るときは,延喜の帝の第4皇子蟬丸の昔がしのばれた。蟬丸がここに住んで琵琶を弾いていたのを,博雅三位(はくがのさんみ)が毎日立ち聞きして秘曲を伝承したという言い伝えのある地なのである(〈中音・初重〉)。逢坂山,勢多の唐橋,野路(のじ)の里,鏡山,伊吹が岳,不破の関,鳴海潟(なるみがた),三河の八橋(やつはし),浜名の橋と過ぎて,池田の宿に着いた(〈三重・初重〉)。…

【源博雅】より

…934年(承平4)従四位下で出身の後,従三位,皇太后宮権大夫に至る。博雅三位(はくがのさんみ)といわれ,音楽の才きわめてすぐれていた。演奏では琵琶,笛,琴,大篳篥(だいひちりき)をはじめ古今の名手と尊ばれ,作曲では退出の楽に用いられる《長慶子(ちようげし)》が有名である。…

※「博雅三位」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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