普及版 字通 「卩」の読み・字形・画数・意味
卩
2画
(異体字)
3画
[字訓] ひざまずく・しるし
[説文解字]

[甲骨文]

[字形] 象形
人の
坐する形。
(せつ)も同じ。〔説文〕九上に「瑞信なり。國を守る
は玉
を用ひ、
鄙を守る
は角
を用ひ、山
に
する
は虎
を用ひ、土
の
は人
を用ひ、澤
の
は
を用ひ、門關の
は符
を用ひ、
賄には璽
を用ひ、
路には旌
を用ふ。相ひ合するの形に象るなり」とあり、〔周礼、地官、掌節〕の文による。字を符の半体の形とするものであるが、その形とはみえず、人の
坐する形で、膝(しつ)(
)の初文である。食膳に即(つ)くことを
(即)といい、相対して坐するを
という。その字形中の卩が、すなわち
坐する形である。[訓義]
1. ひざまずく、ひざ。
2. 節の省形として、しるし、瑞信、わりふ、てがた。
[部首]
〔説文〕〔玉
〕に令・
・厄・
・卷(巻)・卻・
(卸)および卩の反文など、十三字を属する。色・
・
・
(危)・
(せん)なども、この形を含み、みな
坐の形である。[声系]
〔説文〕に卩声として
・
など三字を収めるが、
・
は会意とみるべき字である。[語系]
卩(
)tzyet、
tsietは声義近く、いずれも膝を屈折する意。卩は全身の形、
はその膝頭の部分をいう。出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

