厄月(読み)ヤクヅキ

デジタル大辞泉 「厄月」の意味・読み・例文・類語

やく‐づき【厄月】

陰陽家おんようけで、厄難を避けるために、諸事に忌み慎まなければならないとする月。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「厄月」の意味・読み・例文・類語

やく‐づき【厄月】

  1. 〘 名詞 〙 陰陽道で、厄難にあうから諸事に慎み深くふるまわなければならないとする月。
    1. [初出の実例]「十月御厄月、若可忌給乎」(出典小右記‐寛仁三年(1019)八月五日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の厄月の言及

【厄】より

…人間の生命や生活の健全と安定をそこなう要因になると考えられている災難・障害に関する心意現象をいう。時間の次元では厄日,厄月,厄年があり,空間的には厄の生ずるという場所があるが,厄をもたらすという神も考えられており,それらを避けるための呪的方法が多く生み出されている。 厄日には暦にもとづく陰陽道によるものが多く,外出を忌む坎日(かんにち),葬式を忌む友引(ともびき),家屋の建築や旅立ちを忌む三隣亡(さんりんぼう),種まきや植樹を忌む不熟日(ふじゆくにち)・地火(じか)の日などがよく知られているが,二百十日とか二百二十日を厄日とする所も多い。…

※「厄月」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android