原油の重質化(読み)げんゆのじゅうしつか(その他表記)increase of the proportion of heavy oil in crude oil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「原油の重質化」の意味・わかりやすい解説

原油の重質化
げんゆのじゅうしつか
increase of the proportion of heavy oil in crude oil

原油に占める重質油割合が高くなること。石油製品のうち最も高く売れるガソリンは,軽質原油に多く含まれているため,石油開発会社は軽質原油を早めに生産してきた。このため既開発油田に残存する生産対象原油はほとんどが重質原油とみられる。しかも産油国は,自国に必要なガソリンなどの精製のために軽質原油の処理を優先し,重質原油は輸出用に回そうとしており,石油消費国向け原油は重質化してくる。日本向けの原油もサウジアラビアを中心として次第に重質留分の多い原油が増えており,重質化への対応が必要となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む