叉棘(読み)サキョク

デジタル大辞泉 「叉棘」の意味・読み・例文・類語

さ‐きょく【××棘】

ウニ・ヒトデ類の体表にある特殊な小さなとげ。物を挟むことができ、付着物を取り除いたり小動物を捕らえたりする。

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精選版 日本国語大辞典 「叉棘」の意味・読み・例文・類語

さ‐きょく【叉棘】

〘名〙 ウニ類やヒトデ類の体表面や棘(とげ)をとりまいて散在する小さい特殊な棘。ウニ類では発達していて、一般に細い柄の先に三個の強い爪があり、筋肉で閉じたり、開いたりできるようになっていて、敵を防いだり、体の表面のごみを取り除く働きをする。爪に毒の入った袋をもつものもある。〔生物学語彙(1884)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「叉棘」の意味・わかりやすい解説

叉棘
さきょく

はさみとげ」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の叉棘の言及

【ウニ(海胆)】より

…種類によっては一つの殻に大棘(だいきよく),中棘,小棘の3種のとげをもつものもある。 とげの間には叉棘(さきよく)という先端がくちばし状になった小さいとげがあり,体表に付着した異物を取り除くとか,小動物をとらえるとか防御に役だて,なかには毒腺の袋をもっているものもある。骨板の小孔からは管足が体外に突出する。…

【ヒトデ(海星∥人手)】より

…骨板間にすきまがあることによって腕を自由にまげて運動することができる。体の表面には骨板の上にある短いとげが多数つきだし,このほかにはさみとげ(叉棘(さきよく))が散在する。はさみとげは細い柄の上に3個の強いつめをもち,これで皮膚を清潔にしたり,保護する働きをしている。…

※「叉棘」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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