反強磁性インバー合金(読み)はんきょうじせいインバーごうきん(その他表記)antiferromagnetic invar alloy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「反強磁性インバー合金」の意味・わかりやすい解説

反強磁性インバー合金
はんきょうじせいインバーごうきん
antiferromagnetic invar alloy

これまでのインバー合金はすべて強磁性体なので,残留磁化磁歪 (じわい) などで実用上問題が生じるため,これを克服するために開発された合金クロム基とマンガン基合金が知られる。クロム-鉄-マンガン合金,クロム-鉄-ルテニウム合金,マンガン-ゲルマニウム合金,マンガン-ゲルマニウム-金合金がある。マンガン-ゲルマニウム-銀合金とマンガン-ゲルマニウム-金合金は,5%程度の可鍛性があるが,それ以外のクロム基およびマンガン基合金はもろく,加工性に乏しい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android