磁歪(読み)じわい(英語表記)magnetostriction

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

磁歪
じわい
magnetostriction

磁気ひずみともいう。強磁性体磁化したとき,その外形が変形する現象またはその変形。変形によるひずみの割合は非常にわずかで 10-5~10-6 程度である。その原因は,磁気モーメントをになうスピン間の相互作用のエネルギーがスピン間の距離の関数であるために,強磁性の発生とともに弾性エネルギーとの和が最小になるように結晶格子がゆがむためである。こうして磁区自発磁化の方向に 10-5~10-6 程度ひずむ。このように磁歪は磁気的な力と力学的な力との両者が結びついた現象であるため,力を相互に変換するのに利用されることがある。

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百科事典マイペディアの解説

磁歪【じわい】

磁気ひずみとも。強磁性体磁化するとき現れるわずかな変形。同一物質でも結晶方向により伸びるときと縮むときがある。磁気飽和状態(磁場をそれ以上強くしても変化しない状態)で磁化方向に現れる単位長さ当りの伸縮は10(-/)5〜10(-/)6。外部磁場の増大とともに磁区の体積や方向が変化するため生ずる。逆に強磁性体に張力・圧力を加えると磁化の強さが変化する。磁歪振動子に利用される。

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世界大百科事典 第2版の解説

じわい【磁歪 magnetostriction】

磁気ひずみともいう。磁性体が磁化の方向によってわずかに形状を変える現象,またはその変形(ひずみ)をいう。強磁性体,フェリ磁性体で著しい。1842年,J.P.ジュールによって見いだされたとされている。単結晶の単一磁区での結晶変形が基本的な現象であるが,通常観測される磁歪は,磁区構造,さらには多結晶の効果も加わったものである。磁気と結晶変形の結合という意味で重要な現象で,磁区構造を定める要因の一つでもあり,磁歪を利用して電気振動と力学的振動間の電気音響変換を行って超音波を発生する磁歪振動子としての応用もある。

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大辞林 第三版の解説

じわい【磁歪】

強磁性体を磁化するとき、わずかに変形する現象。または、その変形。磁気ひずみ。

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