取も敢えず(読み)とりもあえず

精選版 日本国語大辞典 「取も敢えず」の意味・読み・例文・類語

とり【取】 も 敢(あ)えず

  1. あまりに急なので、するべき事をゆっくりとすることができない。何とも処置のしようがない。多く副詞的に用いる。
    1. [初出の実例]「さかさまに年もゆかなんとりもあへずすぐるよはひやともにかへると〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑上・八九六)
    2. 「御兄たちはとりもあへずほろび給にしにこそ」(出典:大鏡(12C前)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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