取引動機(読み)とりひきどうき(その他表記)transaction motive

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「取引動機」の意味・わかりやすい解説

取引動機
とりひきどうき
transaction motive

不確実な支払いに備える予備的動機,より有利な資産運用のための投機的動機とならんで,J.M.ケインズが指摘した貨幣保有の動機の一つ。発達した貨幣経済において財貨の取引をするためには,取引額だけ一般的購買手段である貨幣を保有している必要がある。このような目的から貨幣を保有することを取引動機での貨幣保有と呼ぶ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android