取引動機(読み)とりひきどうき(英語表記)transaction motive

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「取引動機」の意味・わかりやすい解説

取引動機
とりひきどうき
transaction motive

不確実な支払いに備える予備的動機,より有利な資産運用のための投機的動機とならんで,J.M.ケインズが指摘した貨幣保有の動機の一つ。発達した貨幣経済において財貨の取引をするためには,取引額だけ一般的購買手段である貨幣を保有している必要がある。このような目的から貨幣を保有することを取引動機での貨幣保有と呼ぶ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android