叡山文庫(読み)えいざんぶんこ

百科事典マイペディア 「叡山文庫」の意味・わかりやすい解説

叡山文庫【えいざんぶんこ】

大津市坂本にある比叡山関係の仏教専門図書館。1921年,伝教大師一千百年御遠忌の記念事業として開設された。寛永寺天海大僧正の収集に成る天海蔵書約1万1400冊,東塔の実俊大僧正の収集した真如蔵書約9600冊など,総数11万点といい,平安時代から江戸時代までの貴重な写本版本が多い。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の叡山文庫の言及

【延暦寺】より

…現在のこれら諸院の堂舎は,寛永期もしくはそれ以後の再建で,もと3000と号した坊舎も,今は70余坊を数えるにすぎない。仏像・法具・聖教・文書の多くも信長の兵火に失われたが,後述のようになお多くの文化財を残し,横川の霊宝館と坂本の叡山文庫に収蔵する。古来,山僧の多くは山上に住まず,東西坂本および洛中に里坊(さとぼう)を有したが,今では主として東坂本(大津市坂本)に集住し,ここには最澄生誕地と伝える生源寺,座主の住坊である滋賀院門跡をはじめ多くの住院がある。…

※「叡山文庫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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