口広(読み)くちひろい

精選版 日本国語大辞典 「口広」の意味・読み・例文・類語

くち‐ひろ・い【口広】

〘形口〙 くちひろ・し 〘形ク〙 大きな口をきくさま、大言壮語するさまをいう。口はばったい。〔日葡辞書(1603‐04)〕
浮世草子西鶴織留(1694)三「『随分人の身上にむつかしき事の、談合相手に成べし』と口広(ヒロ)くいひまはりぬ」
くちひろ‐げ
〘形動〙
くちひろ‐さ
〘名〙

くち‐ひろ【口広】

〘形動〙
入れ物などの口が広いさま。
宗湛日記‐文祿三年(1594)三月二九日「御釜は口広、肩つく、貫付鬼面、蓋をりいれ也貫あり」
身の程をわきまえず大きなことをいうさま。
桐一葉(1894‐95)〈坪内逍遙〉四「何ぢゃ、慮外とは口広な、不義はお家の御法度ぢゃに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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