鬼面(読み)きめん

精選版 日本国語大辞典 「鬼面」の意味・読み・例文・類語

き‐めん【鬼面】

〘名〙
① 鬼の顔。
正法眼蔵(1231‐53)十方「神頭鬼面これを窟宅とせり」
② 鬼をかたどった仮面。おにのめん。
看聞御記‐応永二三年(1416)八月一七日「次御幣持法師、次棒振鬼面を着す」 〔瀛涯勝覧

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デジタル大辞泉 「鬼面」の意味・読み・例文・類語

き‐めん【鬼面】

鬼の顔。また、鬼の顔にかたどった仮面。

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普及版 字通 「鬼面」の読み・字形・画数・意味

【鬼面】きめん

鬼の面。

字通「鬼」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の鬼面の言及

【行道面】より

…来迎会の形式によっては地蔵,竜樹という僧形の面や阿弥陀如来の面,持幡先導役の天童面なども使用する。なお,神社の祭礼において神幸の先導に獅子舞と王舞を伴う場合があり,これに使用する獅子頭と王舞面(鼻高,鼻ノ王,王ノ鼻)も法要の場合の師子の一群と同じ系統の仮面と考えられるので,この種類に含めたり,追儺(ついな)や鬼追い(鬼走り)などの会式に用いられる鬼面もこの呼称によってまとめられることが多い。その題材は仏教の神格が多いし,技法的には同じ時代の舞楽面に共通するもので,作者はふつう仏師と考えられ,表現の特色はその時代の仏教彫刻に通ずる。…

※「鬼面」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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