古河力作(読み)ふるかわ りきさく

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「古河力作」の解説

古河力作 ふるかわ-りきさく

1884-1911 明治時代無政府主義者
明治17年6月14日生まれ。36年上京して滝野川の園芸場につとめる。社会主義関心をもち,42年幸徳秋水の「自由思想」の印刷名義人となった。翌年大逆事件で検挙され,明治44年1月24日処刑された。28歳。福井県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の古河力作の言及

【大逆事件】より

… 判決によると,1908年6月の赤旗事件で社会主義者が弾圧されたのち,その報復のため幸徳は大石誠之助,森近運平,のちに松尾卯一太も加えて〈諸方衙を焼毀し,当路の顕官を殺し,且つ宮城に迫りて大逆罪を犯す〉との陰謀を企てた。また別に幸徳,管野は,宮下,新村忠雄,古河力作が09年2月以来爆弾を試作し,大逆の計画をもっているのを知り,〈爆裂弾を以て大逆罪を犯し革命の端を発せん〉ことを協議した。さらに内山愚童は09年1月に幸徳,管野を訪ね〈皇太子殿下を指斥し,弑逆を行ふべき旨〉と〈爆裂弾あれば身命を抛て革命運動に従事すべき意思〉を告げ,準備をすすめた。…

※「古河力作」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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