関心(読み)カンシン

デジタル大辞泉 「関心」の意味・読み・例文・類語

かん‐しん〔クワン‐〕【関心】

ある物事に特に心を引かれ、注意を向けること。「政治関心がある」「幼児教育関心が高まる」「周囲関心の的」
[類語]興味好奇心求知心・探究心・色気いろけ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「関心」の意味・読み・例文・類語

かん‐しんクヮン‥【関心】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) ある事柄に特に心をひかれること。興味を持つこと。気にかけること。〔布令字弁(1868‐72)〕
    1. [初出の実例]「塵世の事に関心(クヮンシン)する勿(なか)れ」(出典花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉付録)
    2. [その他の文献]〔鮑照‐代堂上歌行〕
  3. 注意を向けて、一定方向に行動を導いてゆくこと。心理学教育学では、興味と同じ意味で用いられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「関心」の意味・わかりやすい解説

関心
かんしん
Sorge

ハイデガーの基礎的存在論の根本概念で,「憂慮」「懸念」とも訳される。世界内存在としての現存在 (人間存在) のもろもろ様態構造の統一を彼は「関心」と名づける。それは「 (内世界的に見出される存在者の) もとでの存在としての,自己にすでに先立つ (世界) 内存在」と規定される。自己に先立つことのうち未来,もとでの存在 (頽落) のうちに現在,既存在 (被投性) のうちに過去と,3重の時間方位が暗示されている。 (→決意性 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

普及版 字通 「関心」の読み・字形・画数・意味

【関心】かん(くわん)しん

こころにかかる。唐・王維〔張少府に酬ゆ〕詩 年唯だ靜を好み 事心に關せず

字通「関」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android