叩込(読み)たたきこむ

精選版 日本国語大辞典 「叩込」の意味・読み・例文・類語

たたき‐こ・む【叩込】

〘他マ五(四)〙
① 打って物を中に入れる。打ち込む。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② 乱暴に投げこむ。つっこむ。ぶちこむ。
ヰタ・セクスアリス(1909)〈森鴎外〉「一しょに鍋に叩き込んで食ふ」
修業を積む。年季を入れて技量などを修得する。
※南水漫遊拾遺(1820頃)四「叩き込である、修業の達た人」
精神知識技術などをしっかり身につくように教えこむ。よくのみこませる。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉五「高慢なる人間諸君の脳裏に叩き込みたい」
⑤ 取引市場で、売りたたいて相場を下げる。〔取引所用語字彙(1917)〕

たたっ‐こ・む【叩込】

〘他マ五(四)〙 「たたきこむ(叩込)」の変化した語。
落語入黒子(1898)〈六代目桂文治〉「其奴を溝(どぶ)へ打込(タタッコ)んで竹箒で掻き廻はした様な面(つら)だ」

はたき‐こみ【叩込】

〘名〙 相撲のきまり手の一つ。低い構えで攻めてくる相手に、とっさに体を開き、同時に相手の肩をはたいて土俵にはわせるように倒す技。はたき

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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