吉田 金重(読み)ヨシダ カネシゲ

20世紀日本人名事典 「吉田 金重」の解説

吉田 金重
ヨシダ カネシゲ

大正・昭和期の小説家



生年
明治23(1890)年5月9日

没年
昭和41(1966)年4月21日

出生地
岡山県

経歴
大工徒弟を経て大正4年上京、顚狂院看護人、巡査、人夫などを転々、労働運動にも投じた。その間藤井真澄を通じ近代思想講演会、青鳥会に出入りし、「黒煙」に参加。8年4月同誌に「人殺し」を発表。10〜12年「解放」に「雨を衝いて」「盲狂の死」、夕刊報知新聞に「狂人の夢」、「新興文学」に「敗残者の群れ」、「太陽」に「鉄の呻き」など、労働文学者として底辺の人々の生活を描いた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報