新興文学(読み)しんこうぶんがく

精選版 日本国語大辞典 「新興文学」の意味・読み・例文・類語

しんこう‐ぶんがく【新興文学】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 新しくおこった、新しい立場や主義、傾向を示す文学
      1. [初出の実例]「しかもこの人情の機微は〈略〉倫理的社会性におきかえられ、このものが新興文学における個性の性質的意味統一原理として働いているのである」(出典:心理文学の発展とその帰趨(1930)〈瀬沼茂樹〉類型的心理描写)
    2. 特に、第一次世界大戦後に新しくおこった文学の諸流派。プロレタリア文学、未来派、表現派、超現実派などを総称したもの。また、昭和初期のプロレタリア文学、新興芸術派などのモダニズム文学の総称。
  2. [ 2 ] 山田清三郎を編集発行人とし、多くのプロレタリア文学の作家が協力したプロレタリア文学派の雑誌。大正一一年(一九二二)一一月創刊、翌一二年関東大震災により廃刊。全九冊。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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