日本歴史地名大系 「名欲山」の解説 名欲山なほりやま 大分県:直入郡名欲山「万葉集」に詠まれた山の呼称。現竹田市内の木原(きばる)山ないしは三宅(みやけ)山をさすと考えられている。同書巻九に、藤井連が任を終えて京に上る時に娘子の贈る歌として「明日よりはわれは恋ひむな名欲山石(いわ)踏み平(なら)し君が越え去なば」が収録されている。これに対し藤井連は「命をし真幸くもがも名欲山石践み平しまたまたも来む」との返歌を詠っている。この二首にみえる名欲山に関連して「豊後国志」は、直入郡木原山の項に「三宅郷の西にあり。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by