名残惜(読み)なごりおしい

精選版 日本国語大辞典 「名残惜」の意味・読み・例文・類語

なごり‐おし・い ‥をしい【名残惜】

〘形口〙 なごりをし 〘形シク〙 過ぎ去る物事に心ひかれ、長くとどめたい。また、別離がつらく心残りである。
古今六帖(976‐987頃)六「匂ひけん盛りはみねど菊の花名残おしくも思ほゆるかな」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一「今日はお客と一所ですから、お名残惜(ナゴリヲシ)いけれども」
なごりおし‐が・る
〘自ラ五(四)〙
なごりおし‐げ
〘形動〙
なごりおし‐さ
〘名〙

なごり‐おしみ ‥をしみ【名残惜】

〘名〙 なごりを惜しむこと。尽きないなごりを惜しく思うこと。
平家(13C前)四「大明神の御名残をしみに、歌つかまつれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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