最新 地学事典 「含銅頁岩」の解説
がんどうけつがん
含銅頁岩
cupriferous shale 独◆Kupferschiefer
ドイツで稼行されたKupfer-schieferの訳語として定着したが,ザンビアの含銅頁岩等と区別するため,含銅砂岩・粘板岩も含めクファシーファと呼ぶほうがよい。クファシーファは上部ペルム系苦灰統(Zechstein)の下部層で,英国北部からドイツ・ポーランドまで広範に分布するが,稼行可能な部分は数ヵ所。著名なMansfeld(ドイツ)では,12世紀から厚さ50cmの鉱層を2万km2以上にわたり採掘,Cu150万t(粗鉱品位3%)を産して1970年終掘。ザンビアのカッパーベルトと比べ,上下盤に蒸発岩・炭酸塩岩・赤色砂岩を伴う有機炭素の多い浅海性堆積物中にあり,黄銅鉱→斑銅鉱→輝銅鉱の累帯分布を示す点は共通だが,Ag・Pb・Zn・Niに富む点で異なる。鉱床生成場は大陸内のリフト帯とされる。同種鉱床にポーランドのLubin(鉱量10億t,Cu2%),ロシアのジェスカズガン・ウドカンなど。
執筆者:鹿園 直建
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

