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輝銅鉱 きどうこうchalcocite

翻訳|chalcocite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

輝銅鉱
きどうこう
chalcocite

Cu2S 。の重要な鉱石鉱物斜方晶系金属光沢,鉛黒色,濃青色の錆色を呈す。比重 5.5~5.8,硬度 2.5。 103.5℃以上で六方晶系に転移し,さらに 435℃以上で等軸晶系に転移する。高温では,ダイジェナイト ( Cu7S4 ) ,斑銅鉱との間に連続固溶体を形成。銅鉱石の2次酸化鉱物として普遍的に産するほか,各種熱水鉱床に産する。

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百科事典マイペディアの解説

輝銅鉱【きどうこう】

金属光沢をもつ黒灰色の鉱物。銅分約80%を含む銅の重要鉱石。組成はCu2S。単斜晶系で産状はふつう塊状。硬度2.5〜3,比重5.5〜5.8,溶融しやすい。中高温熱水鉱床中に産し,また各種銅鉱床の地下水面下などに二次富鉱帯をつくる。1978年閉山した秋田県尾去沢鉱山は後者の例。

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世界大百科事典 第2版の解説

きどうこう【輝銅鉱 chalcocite】

化学組成Cu2Sの鉱物。黒色で金属光沢をもつが,微粒のため不明瞭なことが多い。銅鉱床の二次富化帯に産することが多い。化学組成と産状の類似する鉱物(ダイジェナイトdigenite Cu9S5や阿仁鉱Cu7S4など)との混合物として産することもあり,微粒の場合には相互の区別が困難で,二次富化帯に産する微粒,黒色~青黒色,Cu2S組成に近い鉱物を総称して輝銅鉱と呼んでいる場合もある。これらは世界的に見れば銅の重要な鉱石鉱物であるが,現在日本では産出は少ない。

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大辞林 第三版の解説

きどうこう【輝銅鉱】

銅の硫化物から成る鉱物。斜方晶系に属する。多くは塊状で、黒灰色を示す。銅鉱脈中に産する。重要な銅の鉱石。硫銅鉱。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

輝銅鉱
きどうこう
chalcocite

銅の鉱石鉱物の一つ。二次銅鉱物として、各種銅鉱床酸化帯中に他の二次鉱物(硫化銅や炭酸銅の鉱物)と産し、またまれに超塩基性岩中に初生鉱物として、他の硫化銅の鉱物などとともに産する。自形は斜方(直方)板状~柱状。日本でも産地は多いが、良晶は少なく、静岡県伊豆半島東岸の河津(かわづ)鉱山(閉山)産などが知られるのみである。デュルレ鉱、方輝銅鉱、ロクスビー鉱、阿仁鉱(あにこう)などと外観上酷似し、容易には識別できない。英名はキプロス島産の銅鉱の名称chalcitisに由来する。[加藤 昭]

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