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斑銅鉱 はんどうこうbornite

翻訳|bornite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

斑銅鉱
はんどうこう
bornite

Cu5FeS4正方晶系鉱物。約 230℃以上では立方晶系。比重 5.06~5.08,硬度3。金属光沢赤色。錆色は青,紫,赤など。条痕は淡灰黒色。高温では輝銅鉱方輝銅鉱との間に連続固溶体を形成する。銅の主要鉱石鉱物

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百科事典マイペディアの解説

斑銅鉱【はんどうこう】

銅の鉱石鉱物の一種。組成はCu5FeS4斜方晶系。まれに六面体をなすが,通常は塊状・粒状の結晶。硬度3,比重5.06〜5.08。金属光沢をもつ。新しい断口は銅赤色と褐色のまだらで,空気中で紫,褐,青,赤などの美しい色彩になる。

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世界大百科事典 第2版の解説

はんどうこう【斑銅鉱 bornite】

銅鉱物の一種。成分Cu5FeS4(銅63%)で,斜方晶系,まれに六面体をなすが,一般には塊状・粒状の結晶。モース硬度3,比重5.1。新しい破面は赤銅色であるが,空気中で表面が紫色に変化する。この色の変化が斑状に起こるのでクジャク銅鉱peacock copperとも呼ばれ,斑銅鉱と名づけられている。各種の銅鉱床の二次富化帯に見られ,著しく鉱石の品位を上げる。黄銅鉱CuFeS2が分解し,鉄分は褐鉄鉱として沈殿し,相対的に銅分が濃集した結果生成すると考えられる。

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大辞林 第三版の解説

はんどうこう【斑銅鉱】

銅・鉄の硫化鉱物。斜方晶系。銅赤色で金属光沢がある。塩基性岩・接触交代鉱床などに産し、変質して輝銅鉱・黄銅鉱に変わる。銅の鉱石。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

斑銅鉱
はんどうこう
bornite

銅の鉱石鉱物の一つ。二次鉱物として黄銅鉱を主とする銅鉱石の地表での分解によって生成され、また初生鉱物として、深~浅熱水鉱床、黒鉱鉱床接触交代鉱床スカルン型鉱床)、含銅硫化鉄鉱床などに産する。自形はきわめてまれで産地が局限され、日本ではまだ知られていない。多く塊状で他の銅鉱物とともに高品位銅鉱石を構成する。空気中でただちに変色し、銅赤色から青紫色となる。日本では、兵庫県明延(あけのべ)鉱山、徳島県山川町(現、吉野川市)高越(こうつ)鉱山、青森県上北(かみきた)郡天間林(てんまばやし)村(現、七戸(しちのへ)町)の上北鉱山などが有名な産地であった。英名はオーストリアの鉱物学者ボーンIgnaz von Born(1742―91)にちなむ。[加藤 昭]

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