翻訳|bornite
銅の硫化鉱物の一つ。二次鉱物として黄銅鉱を主とする銅鉱石の地表での分解によって生成され、また初生鉱物として、深~浅熱水鉱床、黒鉱鉱床、接触交代鉱床(スカルン型鉱床)、含銅硫化鉄鉱床などに産する。自形はきわめてまれで産地が局限され、日本ではまだ知られていない。多く塊状で他の銅鉱物とともに高品位銅鉱石を構成する。空気中でただちに変色し、銅赤色から青紫色となる。日本では、兵庫県明延(あけのべ)鉱山(閉山)、徳島県山川町(現、吉野川市)高越(こうつ)鉱山(閉山)、青森県上北(かみきた)郡天間林(てんまばやし)村(現、七戸(しちのへ)町)の上北鉱山(閉山)などが有名な産地であった。英名はオーストリアの鉱物学者ボルンIgnaz von Born(1742―1791)にちなむ。
[加藤 昭 2018年5月21日]
銅鉱物の一種。成分Cu5FeS4(銅63%)で,斜方晶系,まれに六面体をなすが,一般には塊状・粒状の結晶。モース硬度3,比重5.1。新しい破面は赤銅色であるが,空気中で表面が紫色に変化する。この色の変化が斑状に起こるのでクジャク銅鉱peacock copperとも呼ばれ,斑銅鉱と名づけられている。各種の銅鉱床の二次富化帯に見られ,著しく鉱石の品位を上げる。黄銅鉱CuFeS2が分解し,鉄分は褐鉄鉱として沈殿し,相対的に銅分が濃集した結果生成すると考えられる。
執筆者:由井 俊三
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