呉沃尭(読み)ごよくぎょう(その他表記)Wú Wò yáo

改訂新版 世界大百科事典 「呉沃尭」の意味・わかりやすい解説

呉沃尭 (ごよくぎょう)
Wú Wò yáo
生没年:1866-1910

中国,清末の小説家。広東省南海の人。字は趼人(けんじん),筆名は我仏山人ほか。20歳から上海で文筆活動に入り,南宋亡国の悲劇を描いた《痛史》(1905),代表作《二十年目睹之怪現状》および《九命奇冤》《恨海》(以上1906),《発財秘訣》(1908)など多数の小説を書き,また雑誌《月月小説》を主宰した。清末社会を,多様な素材と多様な手法で描くのが得意で,啓蒙家としての資質もそなえていた。
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関連語 中野

367日誕生日大事典 「呉沃尭」の解説

呉 沃尭 (ご よくぎょう)

生年月日:1866年5月29日
中国,清末の小説家
1910年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の呉沃尭の言及

【二十年目睹之怪現状】より

…中国,清末の白話長編小説。呉沃尭(ごよくぎよう)が《新小説》誌に連載ののち1906‐10年(光緒32‐宣統2)に単行。全108回。…

※「呉沃尭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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