現代外国人名録2016 「呉茂昆」の解説
呉 茂昆
ゴ・モコン
Wu Maw-kuen
- 職業・肩書
- 物理学者 台湾中央研究院物理研究所所長
- 国籍
- 台湾
- 生年月日
- 1949年
- 出生地
- 花蓮
- 専門
- 超電導
- 学歴
- 淡江大学卒,淡江大学大学院修士課程修了,ヒューストン大学(米国)大学院〔1981年〕博士課程修了
- 受賞
- 日経アジア賞(科学技術部門,第16回)〔2011年〕
- 経歴
- 11人兄姉(5男6女)の末っ子の五男で、小学生の頃から科学者を志す。淡江大学大学院修士課程で研究対象に超電導を選ぶ。1977年米国ヒューストン大学大学院博士課程に留学し、台湾出身の朱経武教授の下で実験に没頭。’84年アラバマ大学講師となり、’87年臨界温度がセ氏マイナス196度を超えるイットリウム系高温超電導物質を発見した。コロンビア大学を経て、’90年清華大学教授となり台湾に帰郷。2002年台湾中央研究院物理研究所所長。2004〜2006年国家科学委員会主任委員(閣僚級)に就任。その後、中央研究院物理研究所長に復帰する一方、当局のナノテクノロジー政策推進の最高責任者も務める。2008年東京工業大学の細野秀雄教授の研究成果を引き継ぐ形で、4元素より構造が単純で合成しやすい2元素の鉄化合物FeSeでも超電導が起こることを確認した。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報