…山頂から山麓にかけての西斜面に方15町(約1.6km),面積約284haという広大な城域を占め,現在までに4ヵ所の望楼跡をはじめ,土塁,城門,水門,礎石建物などの遺構が知られているが,構造的には朝鮮式山城である大野城,基肄(きい)城とは異なり,大陸式山城とされる。ここからは糸島地方の要地を一望でき,北山麓の周船寺は大宰府の船舶をつかさどった主船司の駐在地であった。中世に原田氏が高祖山頂に拠ったため怡土城時代の遺構の残存状況は必ずしも良くないが,1938年に国史跡に指定された。…
※「周船寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」