周船寺(読み)すせんじ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「周船寺」の意味・わかりやすい解説

周船寺
すせんじ

福岡市西区西部にある地区。旧周船寺村。糸島(いとしま)市に続く水田地帯で、イチゴ栽培も盛んであるが、国道202号、西九州自動車道(福岡前原道路)とJR筑肥(ちくひ)線が並走して福岡都心と結ばれているため宅地化が進行、1983年(昭和58)市営地下鉄と筑肥線の相互乗入れ開始でその傾向は著しい。付近には国指定史跡の丸隈山古墳(まるくまやまこふん)や大塚古墳(おおつかこふん)など遺跡が多い。

[石黒正紀]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の周船寺の言及

【怡土城】より

…山頂から山麓にかけての西斜面に方15町(約1.6km),面積約284haという広大な城域を占め,現在までに4ヵ所の望楼跡をはじめ,土塁,城門,水門,礎石建物などの遺構が知られているが,構造的には朝鮮式山城である大野城基肄(きい)城とは異なり,大陸式山城とされる。ここからは糸島地方の要地を一望でき,北山麓の周船寺は大宰府の船舶をつかさどった主船司の駐在地であった。中世に原田氏が高祖山頂に拠ったため怡土城時代の遺構の残存状況は必ずしも良くないが,1938年に国史跡に指定された。…

※「周船寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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