和泉国村々本高山幅年貢細見帳(読み)いずみのくにむらむらほんだかやまはばねんぐさいけんちよう

日本歴史地名大系 の解説

和泉国村々本高山幅年貢細見帳(和泉国郷村帳)
いずみのくにむらむらほんだかやまはばねんぐさいけんちよう

一冊

写本 小谷方明

解説 寛永末年頃の状況を記したと推定される郷村高帳を、明暦年中に小谷家が写したと考えられる。和泉四郡村村の本高(ただし田畑の内訳なし)山年貢・茶代をはじめ小物成の明細、草山の規模、日損高を記入。大鳥郡・泉郡・南郡・日根郡と北から南へ郡ごとに領主支配の単位で村落を配置し、支配領主ごとに支配村落の村高合計を記入する。郡ごとの総高はあるが村数の合計はない。最後には和泉一国の総石高と内訳として幕領藩領寺社領を区分して記載する。この史料にある和泉の総石高一五万九千一一七石余は正保国絵図写(神戸市立博物館蔵)にみえる総石高一五万九千三二六石余より二一〇石ほど少ない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android