哈爾浜学院

共同通信ニュース用語解説 「哈爾浜学院」の解説

哈爾浜学院

哈爾浜ハルビン学院 南満州鉄道初代総裁の後藤新平ごとう・しんぺいらが中心となり、1920年に外務省所管の日露協会が運営する語学学校「日露協会学校」として、中国東北部のハルビン創立。ロシア語のスペシャリスト養成を目的とし、2年後に専門学校に。満州国成立翌年の33年に「哈爾浜学院」と改称、40年から四年制の満州国立大として授業を始めた。学生は日本の各都道府県から選抜され、学費は官費。全寮制で満州在住の日本人も入学でき、私費学生もいた。45年の第2次世界大戦敗戦で廃校となるまでに1412人が卒業。駐リトアニア領事代理の当時に、ナチス・ドイツに迫害されたユダヤ人を救い「日本のシンドラー」と呼ばれる杉原千畝すぎはら・ちうねは一時講師だった記録が残る。大戦末期は多くの学生が徴兵され、下士官のほか通訳や通信傍受などを担い、戦後も238人がシベリアへ抑留された。

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