日本歴史地名大系 「唐沢岩陰遺跡」の解説
唐沢岩陰遺跡
からさわいわかげいせき
[現在地名]真田町大字長
上田市側からの
昭和三八年(一九六三)の調査で縄文時代早期から前・後・晩期、更に弥生時代中・後期に及ぶ層序が明確にとらえられ、特に縄文後期から弥生後期にわたる層位からは、装飾付鹿角などの骨角器や鹿・猪・カモシカ・熊などの大形獣や猿の遺骸が多量に出土し、自然遺物の検出がむずかしい山岳地帯における該期の狩猟方法や技術の解明に大きく貢献した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報