菅平(読み)スガダイラ

デジタル大辞泉 「菅平」の意味・読み・例文・類語

すがだいら〔すがだひら〕【菅平】

長野県東部、四阿山あずまやさん根子岳ねこだけの南西部に広がる高原。スキー場で有名。高冷地野菜の栽培が盛ん。

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精選版 日本国語大辞典 「菅平」の意味・読み・例文・類語

すがだいらすがだひら【菅平】

  1. 長野県北東部、小県(ちいさがた)郡真田町にある観光地。四阿(あずまや)山、根子岳の西斜面一帯の草原で、牧場、高原野菜の栽培に利用。夏は避暑地、冬はスキー場としてにぎわう。上信越高原国立公園に属する。標高約一二五〇~一五〇〇メートル。

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日本歴史地名大系 「菅平」の解説

菅平
すがだいら

[現在地名]真田町大字長字菅平

四阿あずまや(二三三三メートル)根子ねこ(二一二八メートル)の南西斜面で、東西五里(およそ二〇キロ)、南北三里(およそ一二キロ)にわたって広がる高原。平均標高一二〇〇メートル。高原の最底部は湿地帯である。享和三年(一八〇三)「沼平新田開発願人有之時之日記」(久保家文書)によると上田藩役人沼平ぬまだいら開発のため出張し見分したと記されて、この頃沼平とよばれていた。この湿地帯はかん川の水源となっている。湿地帯をとりまいてひがし組・なか組・西にし組などの集落が点在し、湿地帯の西側大松おおまつ(一六四九メートル)の山麓にむかい組、小県郡側から菅平道を上った高原入口に羽根尾はねおがある。

鳥居とりい峠を信州側にわずか下った渋沢近くで、上州道(現国道一四四号)から分岐した大笹おおざさ道(高井郡仁礼にれい宿と北上州大笹宿を結ぶ道、仁礼道ともよばれた)が菅平の十ノ原地籍を南北に通過している。なお途中根子岳南麓、大明神沢だいみようじんさわ付近で分れた保科ほしな道は、東組・中組・西組を通り、保科(現長野市)に通じている。

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百科事典マイペディア 「菅平」の意味・わかりやすい解説

菅平【すがだいら】

長野県上田市四阿山(あずまやさん)西麓の高原。標高1250〜1400m。昭和初期からスキー場として有名になり,雪質が良く〈日本ダボス〉と称される。上信越高原国立公園に属し,大部分は牧場になっている。避暑地,学生・社会人ラグビーほかスポーツ合宿地,高冷地野菜多産地でもある。上田市などからバスが通じる。→ダボス
→関連項目上田[市]真田[町]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「菅平」の意味・わかりやすい解説

菅平
すがだいら

長野県北東部,四阿山と根子岳の南側裾野に広がる高原。上田市に属する。標高 1250~1450mの小盆地状をなす。気温は最高でも 25℃前後で,冬季はしばしば-10℃に達する。大正末期まではジャガイモソバが栽培されるほか牧場に利用されていた。 1927年上田市街地から自動車道が開かれ,高冷地の特色を生かしてキャベツ,ダイコンなどの野菜が栽培されるようになった。第2次世界大戦後はセロリーニンジンなども加わり,県の代表的な高冷地野菜の産地に成長。また別荘地,スキー場,夏季の運動施設なども増え,保健休養地としても知られる。上信越高原国立公園に属する。

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世界大百科事典(旧版)内の菅平の言及

【四阿山】より

…山頂カルデラの底に露出する岩石は著しく変質作用を受け,硫黄鉱床がある。北東斜面は急なカルデラの壁となっているのに対し,南西斜面は緩やかな高原で菅平高原と呼ばれる。その大部分は広大な牧場で,夏季には牛が放牧されている。…

【真田[町]】より

…電気機械器具などの工場誘致により,70余の事業所が進出した。町の北東部,四阿(あずまや)山,根子岳の西麓を占める菅平高原は上信越高原国立公園に属し,冬季はスキー場,夏季はラグビー,テニスなどの合宿地としてにぎわう。また高原野菜の特産地としても知られる。…

※「菅平」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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