根子(読み)ねっこ

精選版 日本国語大辞典 「根子」の意味・読み・例文・類語

ねっ‐こ【根子】

〘名〙 (「こ」は接尾語)
① 根。主として、根の地上に露出した部分や切り株をいう。〔書言字考節用集(1717)〕
※彼岸過迄(1912)〈夏目漱石停留所「梅の根(ネ)っこを掘り始めるから」
物事の大もとの部分。
※ものいわぬ農民(1958)〈大牟羅良〉ものいわぬ農民「農民が『つきあい』と『ひとなみ』を重視する根っこになっているものが何であるか」

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日本歴史地名大系 「根子」の解説

根子
ねつこ

[現在地名]阿仁町根子

北流する阿仁川上流域左岸、北東流してこれと交わる根子川流域に位置する。古くからマタギ集落として知られる。集落を南に見下ろす台地上に中世後期の館が現存、単郭状平坦面と二条の空堀を残す。鬼館おにだてと称し、付近に館下段たてしただん鬼館野おにだてのの小字名がある。

通称親方と称す佐藤氏宅に江戸期の文書があり、代々館主として根子を支配し、江戸期以降親方になったという。

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普及版 字通 「根子」の読み・字形・画数・意味

【根子】こんし

長子

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