改訂新版 世界大百科事典 「唐賽児」の意味・わかりやすい解説
唐賽児 (とうさいじ)
Táng Sài ér
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…一方,隋・唐より〈弥勒仏下生〉を唱え,反旗をひるがえす弥勒教徒の存在がみられるが,下層階級に教民の多い白蓮教の中にいつしかこの弥勒教が混入し,元末には紅巾の乱を起こした。この大乱の中から興起した明太祖朱元璋は,天下統一の過程で白蓮教を邪教として切りすて禁圧したが,その組織は根強く残存し,永楽年間(1403‐24),山東で仏母を称し妖女といわれた唐賽児の乱には万余の人が従っている。弘治(1488‐1505)から嘉靖(1522‐66)にかけ,山西省の白蓮教徒はモンゴル族の小王子と結ぶ動きをみせ,租税をとらぬという宣伝に誘われ,北辺の板升(城,村落)に入植した漢人の5分の1は白蓮教徒であったという。…
※「唐賽児」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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