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唐賽児 とうさいじ Táng Sài ér

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世界大百科事典 第2版の解説

とうさいじ【唐賽児 Táng Sài ér】

中国,明初の1420年(永楽18),山東に起こった農民反乱の女性指導者。生没年不明。山東省蒲台県の農民林三の妻であったが,若いころから仏教を好み,夫の死後尼僧となって仏母と称した。妖書宝剣を入手し,未来を予言したり,衣服,財物を意のままにもたらすなどの術をもって教えを広めたので,数万の農民が従った。明朝が彼女を逮捕させようとしたので,1420年ついに山東の益都を中心に反乱を起こした。彼女は安遠侯柳升の討伐をうけ獄につながれたが,鎖が自然にとけ,のがれさったともいわれ,結局行方不明となった。

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世界大百科事典内の唐賽児の言及

【白蓮教の乱】より

…一方,隋・唐より〈弥勒仏下生〉を唱え,反旗をひるがえす弥勒教徒の存在がみられるが,下層階級に教民の多い白蓮教の中にいつしかこの弥勒教が混入し,元末には紅巾の乱を起こした。この大乱の中から興起した明太祖朱元璋は,天下統一の過程で白蓮教を邪教として切りすて禁圧したが,その組織は根強く残存し,永楽年間(1403‐24),山東で仏母を称し妖女といわれた唐賽児の乱には万余の人が従っている。弘治(1488‐1505)から嘉靖(1522‐66)にかけ,山西省の白蓮教徒はモンゴル族の小王子と結ぶ動きをみせ,租税をとらぬという宣伝に誘われ,北辺の板升(城,村落)に入植した漢人の5分の1は白蓮教徒であったという。…

※「唐賽児」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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